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第1話 これでいいのか芦屋町のバス

芦屋町…。

どうしてこんなに公共交通が不便なのか。
どうして町民の意見が反映されないのか…。

芦屋町が春に実施した住民アンケートでダントツの満足度最下位となった項目は「公共交通の利便性」です。5点満点のうちスコアは驚きの「1.99」(出典情報:芦屋町公式サイトより)

「やや不満」は2点であるため、大半の人が「大いに不満」である1点をつけた、ということになります。

芦屋町でもかなり問題意識は持っているようで「広報あしや」では交通機関についての特集記事が数次に亘って掲載されました。

しかし、その内容は「本数は充実している」「赤字で財政負担がかかっている」「バスを利用してください」というありきたりなお役所的な文章でした。

確かに本数面では自衛隊前停留所を発着するバスは1日上下130本
人口1万人クラスの町としては相当充実しています。

それなのに、どうしてどうしてこんなに満足度が低いのでしょう?
私なりに分析をしてみました。

「バス路線が住民のニーズにあっていない」
→これはもう間違いなく一番だと思います。
仮に多くのバスが運行されていたとしても「ニーズ」にあっていなければ満足度はあがりません。
芦屋町の場合本数や運行時間帯の長さという面をとると非常に良いのですが、
反面「どれもこれも中途半端」感は否めません。

折尾駅からの市営バスが最も利用客の多い「幹線」になるのですが、このバスの所要時間は約40分。
朝夕のラッシュ時には雨天時などは60分近い所要時間がかかることもあります

いくら本数があっても、わずか5kmしか離れていない最寄り駅までそれだけの所要時間がかかるようでは、交通弱者を除いた「マイカー層」はまず利用しません。

芦屋町には現在市営バス芦屋線(芦屋~折尾約40往復)、芦屋タウンバス(芦屋~遠賀川約34往復)、黒崎芦屋間急行バス(黒崎行き10本、芦屋行き6本)が運行されています。

運行会社は一部の急行バスを除けばすべて北九州市営バスとなっています。
しかし、行政主導の運行主体となっている路線ばかりで定期も回数券も共通化されておらず使い勝手が悪いという状況です。

さらには北九州市営バスはあくまで「北九州市」のために存在する「公営企業」ですから、「芦屋町」の住民にとっては利用割引等で「制限」があったりバス停の整備も行いません。

北九州市内や水巻町では宝くじの収益などを利用した「幅広バス停」が利用者の多いほぼすべての停留所に整備されていますが、芦屋町には一切整備されません。

また、県内のバス事業者の中で唯一、高齢者の格安定期券の「区間除外」が行われています。(ふれあい定期は芦屋町区間では使用不可)

その他にも所要時間面で「採算性」だけを重視され市内区間ではありえないような遠回り経路によるバスの運行が行われています。(折尾線)

このような状況では「当然」大いに不満と考え、怒る住民が居て当然のことです。
芦屋町は本当にこの実態を理解していないのでしょうか?

他の市町村である「ノーマイカーデー」芦屋町の職員は絶対反対なのだそうです。
これだけクソ不便なバスを利用する気なんてさらさら無いのでしょう。

弱者の痛みがわからない机上論だけのバス運行に終止符を。
バス会社の機嫌だけを取る今の体制はやめて「住民のため」のバスの運行を行うことを切に願います。




by Ashiya-Bus | 2015-12-29 20:59 | 芦屋町
芦屋町のバスのことを真剣に変えたくて孤軍奮闘しているブログです。芦屋を陸の孤島にさせない、そんな一心で頑張ってます。

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