2016年 11月 21日
ひとりごと
乗り継ぎの悪いバスがあって、座れなくて、立たされて、西鉄みたいなフリー乗車券もない。
たった5kmしか離れていないのに、どうしてこんなに不便なん?
高須とは1.8kmしか離れてないのに、回送バスや競艇の送迎は10分とかからないのにどうして町民が利用するバスだけが遠回りするん?回送減らすほうが先やん?
そして、公共交通会議の冒頭で「利便性が高いと認識している」といった人。
バスに乗ったことあるのか?といいたい。平日の昼間に1回乗ったくらいではわからんよ。
朝のラッシュ。帰宅ラッシュのときに、土日に毎週1時間待ってそれから満員の芦屋行きに乗って自衛隊員の両替ラッシュでひどいときは10人以上が降りがけ両替するために長時間停車するバスに何年も乗ってから発言して欲しい。
そのひと言で「現状維持」の方向性が間接的に決定してしまう。変えようって会議にならなくなる。市営バスを褒め称える会ではない。住民の足を、守りながら変えていくための大事な会議なのにな。
芦屋町から離れたくはない。
でも離れないと、生きていけない。
苦しむのは、いつも車のない弱者たち。
障がい者、高齢者、病気や経済的理由などで車を持てない人、未成年者。
車の免許を持ってても青葉台や高須のひとはバス通勤してる。
芦屋はほぼ不可能。車がなけりゃ働けない。
だから芦屋の人は苦しんでいる。
鬱を発症した人も苦しんでいる。
支援や治療を受けるためには高額な交通費と所要時間がかかる。
ハローワークに行くだけで片道1時間ちょっと、交通費は往復1200円とか。
どこへ行くにも1時間以上かかる町なんて他にはない。
鉄道もなく、町民もみんな不満だといっている。
タクシー会社だけが喜んでいる。
だって、1時間待って、それから40分かかるなら10分で帰れるタクシーに乗るよね。
乗りたくなくても、乗らざるを得ない。。。
芦屋は陸の孤島なんかじゃない。小嶺にもバスしかない。星ヶ丘も遠い。青葉台も折尾との距離は大差ない。むしろ芦屋の浜口や山鹿より遠いくらい。利用者は確かに少ない。というよりもバスがバラバラだし、公共交通組は大半が芦屋に見切りを付けて出て行ってしまった。
公共交通に無関心、無知な人たちだけで、町民代表もバス利用者の公募ではなく農協や商工会や区長会の人だけしか参加させない。公共交通アンケートも町民に配らず、区長会の家族にだけ配布。
北九州市との関係を崩したくないからこんな酷い状況になってる。まさに「陸の人工島」
とにかくこの町をどうにかしたいのなら、バス会社を変えるとか、バス会社に改善を望むとしなくてはね。
なにいっても馬の耳に念仏だろうけどね。
以上、独り言でした。
2016年 09月 29日
【号外】黒崎芦屋間急行バスの廃止について
黒崎芦屋間の急行バスは3月末をもって廃止されます。
(詳細については10月1日号の広報をご覧ください。)
記事の先行配信については、芦屋町の許諾を受けています。
町長はじめ議員の方の大半はバスを知らない。
何年ぶりに乗ったことをアピールされても困るわけです。
今も昔のように折尾から20分で本当に到着すると思ってらっしゃる人もいるそうです。
毎日乗ってる人がどんだけ時間かかってるか、費用負担してるか。
お世辞にも実態を知らない人が議論してるのが現状。
急行バスの廃止=芦屋から西鉄バスの灯が完全に消えることを意味します。
急行バスの運行は、遠賀川経由の黒崎行きから目をそらさせ、あたかも西鉄バスが便利になったかのように見せる錯覚が目的だったように思えます。
当然、従来の西鉄バスの廃止反対運動も起こらず、芦屋町はおろかなことに、一般的な補助金や廃止代替の手配をせず、市営バスが最も儲かる、町の手出しが最も多くなる運行委託という形で市営に譲渡しました。
なぜ西鉄なのか。
高齢者の格安定期や市内フリーの定期券があるからです。
市営は障害者の割引制度も芦屋町在住者と市内在住者で異なります。
憲法で禁じられている居住地による差別が起こってしまっています。芦屋町民から西鉄を奪えば、交通弱者は嫌でも高額負担のバス会社に乗らざるを得なくなります。芦屋から外の世界に出るための交通費は市営になることで倍以上になります。
高齢者割引も芦屋は除外です。西鉄はそんなことしません。営業エリア内すべて平等です。月当たり6000円程度で県内全線完全乗り放題。市営にもあるんです。でも「市外区間を除く」という条件付きです。
要するに、芦屋町の高齢者には現金を払えって方針です。高かろうが市内優先で関係ない。お前らはバスがあるだけありがたいと思えといわんばかり。
どうしてそんな市営を残すの?赤字だろうが、平等な西鉄にするべき!
高齢者の割引で「特定の自治体の住民だけが不利益を被る」のは公営事業者である市営だけです。
市内のみを運行してるのなら、やむを得ないというのも当然ですが、現在は実質芦屋のすべての交通機関に関わっています。
それなのに、芦屋町居住を理由に高齢者、障害者の割引が平等でないというのはおかしな話です。
黒字にもかかわらず、全便遠回りの青葉台を経由して時間がかかるのも市内でないためです。
そんな会社の独占、ゆるされますか?
ちなみに、西鉄バスに単独運行についての要望や、北九州市都市交通政策課にも要望しましたが、この路線は西鉄だけには有利にできない。利用者がどんなに多くても、実現できない。との回答でした。
統一できない理由については、説明できない。との1点張りでした。
実態は、一定の金額の分けあいであり、利用者云々、事業者は収支に関わらず一定額を市から支給されるシステムであるため、事業者のためのバスになっていたんです。しかも金額も非公開ながら原則平等。利用者無視。許せない。
今回の廃止決定によって芦屋町の住民は市営バスという選択肢しかなくなりました。
芦屋町もおろかだから、その実態に気付かぬまま。
今後廃止後の対策については黒崎行きの運行は行わない。
市営バスとの連携を強化する。
西鉄だけの撤退となる、とのことでした。
差別会社との連携なんてありえない。
2016年 09月 23日
第25話 さよなら戸畑バスセンター物語
「戸畑渡場」停留所の移転です。
かつては西鉄戸畑駅があり、さらにはバスの拠点として運行され続けてきた戸畑渡場のバスセンターが今月末で使用停止になる模様です。
ということで、もうずいぶん前から縮小が続いてきた戸畑渡場に行ってまいりました。
若戸大橋のたもとに、ひっそりとこの停留所は存在しています。
そして、ここと道を挟んだ向かいにあるのは…。
渡船のりばです。
ずいぶん本数は寂しくなってしまいましたが、それでもこれだけ運行されています。
現在は1回100円かかるこの渡船なのですが。
なんと、通学定期の料金は1か月630円w
日本一安い定期券なのかもしれません。
3往復するだけで元が取れてしまいます。
と、言うのには理由がありまして、もともとこの渡船の運賃は20年ほど前まで大人20円でした。
若松区からは陸続きで戸畑に行くことは困難なため、この渡船を通学手段として利用している人が多かったんです。
橋が開通して、路線バスが乗り入れることになりましたが、通行料金の関係でかなり高い運賃が設定されています。市営が280円、西鉄が240円だったかとおもいますがそのくらいかかります。この区間の通学定期、橋を渡るだけで1万円くらいします。
さらに市営バスと西鉄バスのエリアの境界であることもあり、複数の定期が必要になってしまう。
ということもあり、歩道がなく橋を渡れない自転車等で通学する人の格安の移動手段が望まれたため通学定期券だけは運賃値上げ後も据え置かれることとなり、昔のままの630円という金額設定になっています。
さて、本題に戻りますがこの渡場停留所。正式名称は「戸畑バスセンター」と言うそうです。
かつては通勤・通学などで大いに賑わっていました。
しかしながら、自家用車の普及や運賃値上げなどもあり若松区内(二島・小石など)から戸畑へ利用する乗客が、乗換が必要な渡船より直通バスへ乗る人が増えたこと、少子化による高校の定員削減(特に若松高校は20年で生徒数が3分の1にまで減少したそうです)他の高校も半数から7割くらい。近年では渡船の利用者は大幅に減少しています。
先に市営バスがこの反対側のターミナルである若松渡場発着便を大幅に減らし、戸畑や小倉に直通するバスにシフトしていきました。
渡船の通勤・通学利用者も渡場周辺の人や自転車通学している人くらいしか乗らなくなってしまい、その影響はこのバス停の利用者の減少につながりました。
そういった経緯もあり、西鉄バスは少し前からこの停留所へ乗り入れずに営業所もある手前の八幡製鉄所総合センター発着に短縮するようになっていきました。
当初は40番や42.44番での限定でしたが、次第に対象路線は拡大して行き…。
27.28番の乗り入れも廃止。5番は系統そのものが分割廃止。
一時期は電車代行の50.55.90番なども新設されて多く乗り入れていましたが。
八幡系統にシフトしながら系統そのものの大幅な減便もあり少しずつ、少しずつ寂しくなっていきました。
今では渡船を降りた乗客もここを利用する人は稀で、戸畑駅まで歩いてJRや西鉄バスに乗りかえる人が大半です。
役目を終えつつあるバスセンターの風景をお楽しみください。
個人的な話ですが、自分もイレギュラーでこの停留所を利用したときクラスのマドンナだった人とバスを一緒に待って、ほとんど話す事はなかったのですが、ここで会話を楽しんだと言う甘酸っぱい記憶がありますw
この屋根をみて、何か気づくことはないでしょうか?
この建物、かつては西鉄戸畑電停として使用されていたものを1985年の路面電車廃止後に縮小、改築して流用したものなのだそうで。
かつて3つあったホームのうちのひとつをバスのりばに転用したとのことです。
(情報をくださった匿名さま、ありがとうございました。)
今はバス停禁煙で、もう見かけることもない灰皿。
ここには残っています。しかも旧社紋。今日も笑顔とまごころで。
現在では93番をメインに70番などが毎時4~5本程度発車しています。
しかし、バス停が移転した後は、現在のメインとなる93番も短縮で乗り入れなくなり、早朝の40番、42番も減便。44番の乗り入れは廃止されます。
日中には小倉・門司方面のバスが毎時1本から2本発着するだけの停留所になります。
さてさて、こんなくらい話題ばかりの戸畑渡場ですが、全盛期のダイヤを少し見ていただきたいと思います。
Twitterのフォロワーさまからご提供いただいた貴重な資料をもとに、ここを発着するバスの時刻表をまとめました。今回の公開も昭和56年のものです。
時刻表の公開に際しての注意事項です。
1.無断転載は絶対にやめてください。発覚した場合は公開を中止します。転載等を発見された場合はご連絡をお願いします。
2.運行会社への問い合わせはご遠慮ください。
3.一部誤記、記載ミスがあることもあります。その際はご容赦ください。
4.この時刻表は現在の運行ダイヤではありません。また廃止された系統も多数ありますのでご注意ください。
5.感想、情報はコメントまたはTwitterでお願いします。
6.この時刻表の公開は当時の貴重な情報をバス好きの皆様と共有し、一緒に懐かしむことを目的としています。
以上、ルールとマナーをお守り頂きお楽しみをお願いします。
八幡方面です。
40番は大半の便が小嶺まで完走していますが、この本数w
なんと日中8分間隔ですw
兄弟系統の41番の若松系統が入る部分は16分間隔となっています。
朝夕には区間便が運行されていたようですね。本事務所行きというのが時代を感じますが、これはものすごく大回りで普通にここからなら幸町経由の中央町方面電車に乗ったほうが圧倒的に早く到着できます。(当時)
42番、44番は始発が遅いのと本数が少ないように感じるかもしれません。
約半数強の便は隣の戸畑営業所発着でした。
営業所発着は東大谷までの区間便も毎時1本程度運行されていたようです。
一枝方面です。
28番の本数が圧巻ですね。
当時は28番がメインだったようです。25番の本数が現在より少ないことがわかります。
経由地の表記のブレは原本をそのまま記載しています。
28番は到津営業所の担当、25番は砂津営業所(当時)の管轄です。
28番の入庫ダイヤが整然としていて、運転士の勤務形態がよくわかりますね。
最後は中原方面です。電車がある方向なので本数は控えめです。
この前年に廃止された西鉄北方線の代行バスが運行を開始しています。
なぜか1往復だけちょっと手前の北方車庫止まりのダイヤが設定されています。
このあと、5番は小倉側の末端部でバリエーションが広がり、様々な行先が設定されていました。5番は前回の改正で35番となり青葉車庫までに短縮されてしまい、戸畑まで来なくなりました。
93番はこの時代にもありますが、今よりは少なかったんですね。また、行先も霧丘三丁目行きのみの設定です。現在はこちらも末端部で様々な行先が設定されています。
92番は10年ちょっと前から三六町・鞘ヶ谷・七条でループする系統になっていて渡場まで来ません。
99番の設定が面白いですね。
阪九フェリーはこの頃はまだ日明発着だったので接続ダイヤなのかな、と思います。
しかし日祝には朝の1本だけの設定だったようです。
もちろん、この入力ダイヤは「バス」のものだけなので、電車が含まれません。
電車のダイヤは頻繁運行とだけ書かれていて、詳細がわかりません。
砂津経由で門司(現在の東本町二)、中央町方面へ向かい折尾や到津車庫(電車)に行っていたと思われます。
ここの発着が1時間1本なんて寂しい。
と思っていましたが、この写真を撮影してる1時間ほどの間。
バスに乗られた方は誰一人いませんでした。
同業者と思われる方が1人。
散歩中の高齢者の人が2人、運転士の方を2人。
バスセンターで見かけたのはこれだけなんです。
こりゃ仕方ないのかなって。
最後に、このバス停を発車するバスを見送って今回を締めくくりたいと思います。
2016年 09月 04日
第24話 遠賀川駅を活用した交通網の再生
遅く家を出るときに利用するのが、鶴松経由のタウンバスです。
自衛隊前を9:48に発車し、遠賀川駅に10:01に到着するこれです。
1日5本しかない鶴松団地経由ですが、これ鶴松団地の利用者が予想以上に多いんです。
芦屋町の中でも比較的大規模な住宅街がある鶴松団地は、折尾や黒崎からもバスが運行されていて、半分近くの便が折り返す拠点です。
しかしながら折尾や遠賀川からは最も近い距離にありながら、折尾からのバスはこのエリアに最も大回りになる路線設定を行っており、遠賀川まで直行できるバスのニーズは最も高い地域のひとつです。
近年は折尾駅行きが遠回りになればなるほど、このエリアの遠賀川のニーズは高まっています。
大半の便は「浜口南」停留所にしか停車しないため。約10分程度歩いている利用者を多く見かけます。
浜口南停留所の周辺は住宅のまばらな農地にもかかわらず、全体でも3番目の利用者がいるのはそのためです。
芦屋町のアンケートでもこのエリアへの乗り入れ希望の意見は多数出ているようです。
しかしながら、なぜ5本しか乗り入れないか。
市営バスの減便を恐れて、芦屋町が「はまゆう団地からのバスの時間短縮」名目でしか運行設定できず、住民ニーズを無視しているからです。
住民からの意見が多いのに、市営バスのご機嫌を伺うことしかできず、増便ができないんです。
さて、本題に話を戻しますが、先ほどのバスの遠賀川到着時刻。
「10:01」です。
これが最悪。
遠賀川駅の時刻表を見てください。
上り 小倉方面
9時 02小倉 15門司港 33門司港 42門司港
10時 01小倉 24門司港 37門司港 54小倉
ちょうど、10:01に電車が来てしまいます。いつもギリギリドアがしまって乗れません。
実に運転間隔と同一の23分もの待ち時間です。長い、長すぎる。
これらの便を見てわかるとおり、JRの最も運転間隔の広いところで、です。
わざとやってるのか、と思いたくなるくらい。
そして、芦屋タウンは通院や買い物需要のもっとも高い8時半から10時半までの時間帯の運転本数が一番少なくなっています。
それでいて、このクソ接続です。
役場の職員の回答では「ゆめタウンの開店に合わせた」そうですがw
そもそもゆめタウンの開店時間は10時じゃないw
通院・買物客はバスの時間が5分早くてもそんなに問題ありません。
全体の半数以上いるJRに乗り継ぐお客さんを優先したダイヤを組むのが自然なはずなのですが。
偶然、JRが1分程度遅れてて、乗り込むことができましたが、そうすれば芦屋から折尾まで20分、黒崎まで25分。スペースワールドまで30分で到着しました。
もちろん、そんな危なっかしい接続は望みませんが、10分の接続待ちを加えたとしても黒崎まで35分。小倉で55分。博多でも65分です。
充分に通勤圏内ではないでしょうか??
朝の時間帯もわざとやってるの、ってくらいに接続が悪いです。
ラッシュ時はほとんどすべてのタウンバスが博多方面の列車の発車直後に到着します。
自ら利用者を減らす努力でもしてるの、って聞きたくなるくらい利用者は無視なんです。
土休日も自衛隊の隊員で途中満員通過するほど、需要は旺盛です。
しかし、その特性を理解しようとせず小型バスを毎時1本運行するのみで対策はやらない。市営のお客をとったら申し訳ないと思っているかのように。
遠賀川西岸の人々は駅に出るだけで40分かかる折尾行きが3分おきに来るダイヤより、15分で着く遠賀川行きの増発のほうを希望してるわけで。
今や折尾を介した通勤は困難に近い状況(快速に接続できないバスダイヤ)で、実測で折尾経由は黒崎まで50~85分、小倉まで65~100分、博多(快速利用)で100~135分かかります。
市営の折尾発は「32」と「58」にほぼ固定されています。これは意味深ですよね。以前も言いましたが。
すべて快速、準快速の発車1~3分前で乗り継げないようにされてますから。
しかしながら行政は市営バスとの連携を強化する方針のようで、今回も市営バスの増発に伴う利用促進のチラシと市営のダイヤを各家庭に配布しました。
また、高校生向けに通学補助を行っていますが、西鉄の得パスは「通学定期と書かれていない」という口実で補助の対象から除外しています。要するに行政は民間の企業努力の定期券は認めず、市営バスのみを補助するから市営バスを使ってくれという方針なのです。
そこまで市営バスだけを優遇しても、芦屋町民は喜びません。
市営バスのことよりも町民のことを第一に考えるべきでしょ、普通?
芦屋町は事業主体のタウンバスでさえ市営バスに委託し、自らダイヤを作成せず、交通局にダイヤ作成なんか依頼するから。。。回送やり放題、利用者無視のダイヤになる。。
遠賀川を拠点にした交通網の整備で芦屋町を通勤圏に。
交通不便地域からの脱却の答えはあるのに、自ら不便にしないで欲しい。
2016年 07月 19日
第23話 さよなら後藤寺バスセンター物語
つい数年前まで当たり前に存在した筑豊三都の「バスセンター」が全滅することになります。
飯塚は規模縮小の上、西鉄飯塚バスターミナルという最新鋭のバスターミナルに生まれ変わりましたが、後藤寺については再建されることなく県道沿いに新設される一般のバス停に格下げとなる予定です。
(9/16 追記)西鉄バスから正式に撤退のリリースがありました。あわせて田川地区でダイヤ改正を実施するそうです。
http://jik.nishitetsu.jp/oshirase?id=5004
筑豊特急・筑豊急行については当地より約1km西側の西鉄後藤寺営業所発着に変更となり、当停留所の代替バス停には停車しないとのこと。
ただし、乗客の利便性向上のため伊田発着の「バイパス直行」などを増便して対応するするとのことですが、西鉄からは詳細なリリースが出ていないため、今後についてはまだまだ未定です。
(9/16 追記)朝夕の時間帯を中心に特急の一部を伊田駅まで延長。従来のバイパス直行のほか飯塚経由の便も伊田から毎時1本ほどが新設されます。
しかし、後藤寺営業所は市街地からはかなり離れてしまう上、アクセスも良好とは言えず残存路線の乗客減少が心配されます。
さて、このバスセンターの特筆すべき点は、テナントビルとしてバスセンターの上に700席を超える大型シアター「ターミナル会館」があったことです。1988年に営業終了して久しいですが、西側に行くほど屋根が低くなっている建物の構造などからその階上の姿を想像できます。
近年、閉鎖・解体が噂され始めた頃から地元有志が往年の姿を復刻した立て看板を作っていて、往時の栄光を伝えています。数年前まではうどん店や生花店なども入居して、窓口にも係員がいてそれなりに活気があったのですが、無人化されてからは閑散とした空気だけが残っています。
また、過去にはここから300mほど南に行った上本町に「田川寿屋」があり、他の寿屋より明らかにお金をかけたレンガ風の外装のお洒落な6階建ての立派な店舗に別館を持つ巨大店舗が田川市の商業の頂点としてそれはそれは大いに賑わっていました。
もう郊外にミスターマックスやロヂャース(現:ルミエール)などが開店していた1994年前後にこのあたりを通ることも多かったのですが、週末になると上本町や大黒町の交差点にはかなり多くの歩行者がいて驚いたものでした。
ところが、少しずつ郊外にショッピングセンターができ始めた1995年あたりを境にこのあたりの人通りは急速に落ち込みはじめ、数年後には不採算店舗にまで低迷し2000年に閉鎖されてしまったようです。
その2年後には寿屋も経営破たんしました。現在は跡地に平屋のローソンが建っているのが切なくなってしまいます。
寿屋閉鎖後の田川は一気に郊外化が進んでしまい、商店街には人がいなくなりバスの利用者も一気に減少してしまったそうです。
バスセンターの過去の栄光を今回も取り上げて行きましょう。
今回は昭和56年と、田川市内線の大量廃止前、2002年のダイヤを公開します。
時刻表の公開に際しての注意事項です。
1.無断転載は絶対にやめてください。発覚した場合は公開を中止します。転載等を発見された場合はご連絡をお願いします。
2.運行会社への問い合わせはご遠慮ください。
3.一部誤記、記載ミスがあることもあります。その際はご容赦ください。
4.この時刻表は現在の運行ダイヤではありません。また廃止された系統も多数ありますのでご注意ください。
5.感想、情報はコメントまたはTwitterでお願いします。
6.この時刻表の公開は当時の貴重な情報をバス好きの皆様と共有し、一緒に懐かしむことを目的としています。
以上、ルールとマナーをお守り頂きお楽しみをお願いします。
市内系統や飯塚行きの普通系統の40番の時刻はわかりません。資料集め中です。
小倉行きは急行と普通の2本立てですね。同時発車も1日数回あったようです。
資料がないのでわかりませんが、緑急行かなにかが運行されていたのでしょうか??
のちに両路線は折衷するかのように「快速」に統合され、10年ほど前までは1時間に2~3本走っていましたが、ここのところ大幅に減便されてきています。
行橋もまだ多く運行されています。路線は飯塚~行橋線となっており一部の便が直通運行していたようです。34番を飯塚ゆきと表記していますが、行橋~仲哀トンネル止めの番号で正しくは35番だそうです。作成後にご指摘をいただきました。情報ありがとうございました。
また、福岡行き急行は直方系統も多数運行されており、当時は全体の6割程が田川系統だったようで、意外にも現在より本数は控えめです。また、一部の便は田川~飯塚の区間便です。区間便は出入庫時を中心に2000年代の初めまでは運行されていました。
では続きまして、市内線のダイヤです。
こちらは西鉄の公式ホームページのものです。
なんとなく遊びで印刷していました。こんなに本数あるのか、って。
まさか、数年でこれらがほとんどなくなるなんて思いもしませんでした。
これを残してて良かったと思います。
特急や快速、上山田行きなど一部は入りきれず印刷できませんでした。
バスセンター発着の過去の路線で判明しているものを列挙します。
長くなりますが、あえて列挙します。
一部誤記があるかもしれません。詳しい方の情報、補足をお待ちしています。
特急 いでゆ 大分ゆき
特急 中津ゆき(行橋経由)
特急 福岡ゆき☆
特急 黒崎ゆき(22号線バイパス・西鉄直方経由)
急行 福岡ゆき★
急行 小倉ゆき(香春経由)
急行 小倉ゆき(黒崎経由)
特快 小倉ゆき(322号バイパス・守恒駅経由)
快速 小倉ゆき(香春・中谷経由)
1・8・9 金田平原団地ゆき★
3 真岡ゆき☆
5 城山町・田中ゆき
8 上山田ゆき(弓削田経由)
9 上山田ゆき(三ヶ瀬経由)
10 添田方面(川崎経由添田・彦山駅・英彦山神宮・豊前坊・中津橋ゆきなど)★
12 津野・山口橋ゆき
15 今任ゆき
15 上安宅・湯遊共和国ゆき(田原経由)
17 湯遊共和国ゆき(三井四坑経由)
18 添田ゆき(大任経由)
19 添田ゆき(伊加利経由)
21 飯塚ゆき(赤池・小竹経由)
22 方城循環(宮床→金田駅→方城→夏吉→伊田方面)
23 方城循環(伊田→夏吉→方城→金田駅→宮床方面)★
30 小倉ゆき(普通・香春・中谷経由)
35 行橋ゆき(一本松経由、勾金経由)
35・40 飯塚ゆき(烏尾峠経由・普通)
50 金川農協ゆき
50 直方ゆき(金川経由)
55 直方ゆき(金田・赤池経由)
☆系統残存
★系統一部残存
※すべての路線が同時に存在したわけでは無いですが、まさにこのターミナルがいっぱいになるほどたくさんのバスが発着していたことでしょう。
9番のりばまでぎっしりありました。現在では9路線ないというのに。
田川快速も乗客減により中型運用が増加しており、大型での運行は少なくなってきています。
(9/16 追記)その田川快速も公式リリースではないものの廃止に向けた協議を行っており、ちょうど1年後の2017年9月いっぱいで廃止に向けた協議に入っているようです。
寂れ行く炭都の栄光を残す、このバスセンター。
あなたもぜひその目に焼き付けてくださいね!
ありがとう、バスセンター。
さようなら。